2008年11月06日

布ナプキンのすすめ ⑨

<布ナプキンのすすめ ⑨ 日本の生理用品の歴史>


生理が、いのちの誕生にかかわるものである、ということは、
ヒトという種の歴史に、生理の歴史も、よりそっているわけです。

その歴史をたどってみるのも、ちょっと面白いかな、
と思い、生理用品の歴史について、たどってみました。


そして、その歴史をたどってみたことで、
これまでとはまた違ったものが、みえてきました。


 〔縄文時代〕  
    小屋にこもり、生理が終わるのを待っていた。
    生理中に活動していた人たちは、海綿をタンポンのように使用。

 〔弥生時代〕  
    蚕や植物から布が作られるようになり、
    麻などの植物の皮から取れる繊維をタンポンのように利用。

 〔奈良時代〕
    腰巻きの後ろの裾を、股下から前へ引き上げてパンツ状態にし、
    麻などのあてものを固定。

 〔平安時代〕
    「月帯(けがれぬの)」と呼ばれる月経帯や、
    股ふさぎ(ふんどしのようなもの)が登場。
    貴族は、絹のあて布を使用したりしていた。

 〔室町時代〕
    木綿が中国から渡り、さらし木綿や綿をタンポンに利用。

 〔江戸時代〕
    製紙業が最盛期をむかえ、高価だった和紙が庶民に普及する。
    さらし木綿の月経帯に、再生和紙の浅草紙を当てて使用。
    ボロ布や綿も、あてものやタンポンとして利用。

 〔明治時代〕
    日本手ぬぐいでT字帯を作り、浅草和紙やボロ布をあてる。

    明治19年、脱脂綿が普及するも、まだまだ高価。

 〔大正時代〕
    下着が、腰巻からズロースに移行しはじめる。
    
    大正2年、ゴム製の「ビクトリヤ月経帯」が開発される。

    脱脂綿をガーゼで包んだ生理用品が登場する。

 〔昭和:戦前〕
    昭和5年、ロール式脱脂綿をカットして使う製品と
    T字帯を組み合わせて使用。

 〔昭和:戦中〕
    昭和16年、「生活必需物資統制令」により、
    綿花の割り当てがなくなり、代用品としてチリ紙を使用。

    脱脂綿代用品の開発がはじまり、特殊なシワ加工を施した
    紙綿の開発・製造がはじまる。

 〔戦後~現代〕
    昭和26年、統制解除により再び脱脂綿が主流になる。

    昭和30年前半、カット綿が登場し主流になる。

    昭和36年、生理用紙ナプキン『アンネナプキン』が誕生。





    昭和53年、高分子吸収体を使用した紙ナプキンが登場。

   

    使用している生理用品の種類調査によると

       昭和37年、脱脂綿89%:紙ナプキン26%
                  
       昭和44年、脱脂綿5%:紙ナプキン89%
  
       現在は、90%以上が紙ナプキンといわれています。

    昭和36年、アンネ社より発売された『アンネナプキン』、
      「お待たせしました」というキャッチコピーが書いてあります。
      その後の紙ナプキンの普及度を考えると、
      本当に、多くの女性が「待っていた」ことがうかがえます。

      40年間、というのは、アメリカの紙ナプキンが発売されて
      40年も経っていたから、ということだそうです。

      年配の方がたまに、生理のことを「アンネ」というのは、
      このアンネナプキンが由来だそうです。

    アンネナプキンの名前の由来は、
      『アンネの日記』のアンネ・フランクから。

      日記の中で、アンネ・フランクが
      生理のことを「甘美な秘密」として、
      暗いイメージでなく、肯定的に受け止めていることに感動して、
      名づけられたそうです。


あらためて、日本の生理用品の歴史をふりかえって、
いろいろと、気づきや思うこと、ありました。


これまで、布ナプキンを使うことは、
過去に戻る、という感覚でいました。

昔から、女性は生理用品を洗って使っていたのだと。

でも、調べてみると、海綿だったり、植物の繊維だったり、
ボロ布だったり、古紙だったり。
使い捨ても多かったようです。

もちろん、さらしや木綿の月経帯など、
洗って使いまわすこともあったようですが。


歴史をふりかえってみると、布ナプキンを使うことは、
必ずしも、「過去に戻る」「昔やっていたことに戻る」
というわけでは、なさそうです。


日本の生理用品も、その時代時代の流れのなかで、
変化してきました。

あるもので工夫されたり、脱脂綿のように、
開発されてできてきたものも、あります。

軍需開発のなかで、開発されてきた生理用品もあるようです。


いま、地球の環境問題や、資源枯渇、
ひとの疾病にかかわる問題などが浮上してきました。

そのなかで、ライフスタイルのシフトが、
求められる時代に、はいってきました。


布ナプキンも、このシフトのひとつなのかもしれません。


でも、このシフトは、

   「不便」「つらい」「タイヘン」

といった、ネガティブなシフトでは、違和感を感じます。


   「やらねばならない」
   「がんばらなければならない」

というのは、これからの時代にそぐわないと思うからです。


心地よいこと、楽しいこと、安心なこと、
こんな感覚をたいせつに、してゆきたいと思うのです。


手間をかける暮らしは、楽しいものです。

お料理にひと手間をかけてみたり、
インテリアを工夫してみたり、
自ら使うものを、手作りしてみたり。


布ナプキンを洗う手間も、
自分とむきあう時間となったり、
ていねいに暮らしを育む、ひとつの過程になるかもしれません。



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この日記へのコメント
こんにちは。現役布ユーザーの q です(笑)。

アンネのわけがやっとわかりました。
月経のことをアンネといったりメンスと言ったり・・・とくに年配の方から聞いていたものですから。

エコロジーに一生懸命ではありませんが、気持ちがよいので布派です。そういう手間に時間をかけるのはココチヨイ贅沢ですね。
Posted by qq at 2008年11月06日 13:25
☆現役布ユーザーの q さま☆
 いいですね~、このキャッチコピー♪

 うちの祖母も「アンネ」って言ってて☆
 祖母から理由と、アンネナプキンが出て、
 どれだけうれしかったか、散々ききました。。。

 手間にかける時間、そうですよね~、
 ここちよ~い、なんとも贅沢なじかんですよね☆
Posted by それいゆそれいゆ at 2008年11月06日 13:39
私の周りでも布に替えられてる方、ぼちぼちいます。
紙のように交換はどうなんだろう?とか疑問もいっぱいです。
でも実はうちの主人が、生理用品のメーカーに勤めてるので
なかなか・・・・ の状態です^^;
Posted by momo at 2008年11月06日 15:47
☆momoさん☆
 布ナプユーザー、けっこう増えてるんですよね。
 今日、ツルハドラッグでも布ナプ売ってました!

 ご主人のお仕事のかねあい、フクザツですね^^;
 momoさんが、試してみたい、って思ったら
 試してみたらいいですよ~♪
 
Posted by それいゆそれいゆ at 2008年11月07日 23:13
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