2011年05月27日

日本における放射線リスク最小化のための提言


ドイツ放射線防護協会からの提言です。

3月20日のものなので、もうすでに出回っているとは思いますが、
参考までに、書き込みします。


【日本における放射線リスク最小化のための提言】
http://icbuw-hiroshima.org/wp-content/uploads/2011/04/322838a309529f3382702b3a6c5441a31.pdf


内容は、放射線に関するものだから、専門的で、一見難しく見えてしまうけれど、
放射能に対して、かなりくわしくなっている市民(とくに福島県民の多く)の方は、
もうだいぶ、内容把握できやすくなってるのかも・・・

こんな専門的なこと、知らなくてもよかったのにね。。。

日本中で、放射線量測定器が品薄な現実も、かなしい。。。
  


Posted by それいゆ at 10:35Comments(1)放射線被曝関連

2011年05月19日

被曝を、最小限におさえるために。

先週、福島県に訪問した長野県松本市長 菅谷昭さん。
チェルノブイリで、長年、医療活動をされてきたという、
いわば、現場の事実を知っている方のようです。



今日の夜NHK「ニュースウオッチ9」でも取り上げられていました。
わたしはこどもの寝かしつけのため、ちょっとしか見れなかったけど・・・


なぜ、内部被曝がこわいのか。
http://www.tokachi.co.jp/news/201105/20110514-0009176.php


3月22日の定例会見でコメント
http://blog.goo.ne.jp/rose_palmtree/e/3c55874905f3de3ac2e3f462267ed99a


内部被曝を最低限に抑えるための、
注意点がわかりやすく書かれてあります。

このコメントの抜粋を、長くなるので、日記のいちばん最後に記しておきます。


福島県および近隣県、それ以降でも数値が高めの地域の方は、
避難できない場合、被曝をどれだけ減らすかが、
たいせつのようです。


チェルノブイリの経験を生かして悲劇を回避せよ――松本市長/医師・菅谷昭《上》
http://www.toyokeizai.net/business/interview/detail/AC/87adf82c8e8e79c78d307293e4538587/

チェルノブイリの経験を生かして悲劇を回避せよ――松本市長/医師・菅谷昭《下》
http://www.toyokeizai.net/business/interview/detail/AC/ebe4d52776e27ccb7e55b412b48d23c5/page/1/


原発や放射能の専門家や、
チェルノブイリや原発のことを報道してきた人、
環境問題の専門家の方々とは、
またちがった、淡々とした、説得力のあることば。

実際に、被曝した子どもたちと向き合って、
治療を行ってきた人の、
現実にちかい、見解。


放射線による健康被害から守るため、集団移住など福島県の子どもたちの受け入れを検討中
/菅谷昭・長野県松本市長
http://www.toyokeizai.net/business/interview/detail/AC/1ffa569eb5030d8c68fc77ed87f4b67b/





もう、ほんと、

 『事故が起きた以上、日本は汚染国になったと真正面から受け止めないといけない。』

この言葉が、身にしみます。


また、日本医師会も見解文を出しました。
http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20110512_31.pdf



※福島県および、近隣県の方へ
  こんなアクションがあるようです。


【子どもたちを放射能から守るための集会(郡山)】

  ■場所 郡山教組会館2F会議室
      (住所)郡山市桑野2‐33‐9
      (電話)024‐‐932-2144


  ■日時 5月22日(日)15:30~18:30

  ■主催 子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク

  ■問合せ 090-8116-7155(阪上)


【「子どもたちの被ばく最小化」の要請:文科省へ】

  5月23日文科省へ、「子どもたちの被ばく最小化」の行動をとるよう
  要請するため、ネットワークのみんなで行くことが決まりました。
  文科省は、疎開や除染など、子どもたちを放射能から守る行動を、
  自らは何も行っていません。
  私たちの声を直接届け、最終決断を迫りたいと思います。
  当日は、バスをチャーターして100人以上で行きたいと思います。
  誰でも参加できます。
  福島市と郡山市からバスを出します。他の地区も人数が集まれば追加します。
  首都圏の仲間たちも応援に集まってくれます。
  ネットワークのメンバー以外の人も歓迎です。

     当日のスケジュール:(予定)
     集合 8:00福島駅西口 8:15郡山駅西口
     12:45 文科省前到着
     13:30 文部科学大臣(交渉中)と話し合い
     14:30 移動開始
     15:30~16:30
        院内集会「福島の子どもたちを守れ!」
        於:参議院議員会館 講堂
        内容:交渉報告、国会議員との対話、記者会見など
     16:30~17:00
        記者会見 於:参議院議員会館 講堂
     17:30 帰路バス発車
     到着 21:30郡山駅西口 21:55福島駅西口

     参加費:(割り勘)
      大人3000円位 子ども無料(高校生まで)

     申し込み方法:必須(一次締め切り5/20)
     名前、人数(大人・子ども)、
     乗る場所(福島または郡山)をお知らせください。

    〔電話〕
     事務局024-523-5238へ。
     留守電になった場合は、ご自身の電話番号をお残しください。
    〔メール〕
    kodomofukushima@yahoo.co.jp
    上記記入して送ってください。



○● 市長さんの発言を抜粋して、まとめたものです ○●

  20kの避難より30kの避難。
  ヨウ素剤を投与した方が良い。
  50kmの範囲で大気汚染の注意。
  乳幼児・妊産婦はヨウ素剤の投与で内部被曝を避ける。

  3つの点で注意する。

  1.マスクをする。
    汚染された放射性の降下物、浮遊物が鼻から気道に入り肺に吸収されて、
    血液に入って身体に吸収される。

  2.肌は露出してはいけない。
    皮膚から吸収されて身体に入ってはいけない。

  3.口から入れない。

  経気道、経皮膚、経口、この3つの経路で身体に取り込まない。

  放射性ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウムなどが
  体内に取り込まれると大変な事になる。
  現在の事ではなく、5年後、10年後、30年後まで注意しなくてはならない。
  (放射性物質の半減期が30年くらいである為)

  チェルノブイリで甲状腺癌が急激に増えたのは5年後だった。
  事故前の子供の癌の発症率は100万人に1人か2人だったのが、
  汚染地では100倍や酷い場合は130倍の発症率になった。

  原発汚染地の生産者には申し訳ないが、
  風評ではなく事実として冷静に聞いてもらいたいが、
  今の時期は食物摂取を控えてもらいたい。

  現在、土壌汚染、水の汚染、食物汚染が既に有り、
  次は経口的な事実としての被曝で、体内に取り込まないよう注意を促したい。

  レントゲンで浴びるといった一時的な外部被曝しか政府では言わないが、
  体内被曝で沈着して体内から排出されない、放射能沈着それが一番危険である。

  大気中にある放射性物質が落ちてきて、
  葉物などに降下したものを牛や羊が食べ、
  お乳として放射性物質が濃縮されて出る。そのお乳を人間が飲む。
  又、家畜が出した濃縮された糞などが土壌を更に汚染する。
  この食物連鎖の悪循環が繰り返される。

  セシウムなどの汚染物質が次には根菜類が根から吸収されていく。
  特にセシウムなどは消化管から殆どが吸収されてしまう。

  5年、10年と将来には悪性の新生物が日本で増えてくる可能性があるので、
  今から出来るだけ身体に取り込まないように注意するべきである。

  ポーランドではチェルノブイリの事故から4日目に放射能の許容レベルとして、
  100ベクレルパーキログラム以上の食物汚染は摂取しないよう、
  4歳以下の子供は原則として粉ミルクを飲ませる事。
  子供や妊娠・授乳中の人には出来るだけ新鮮な葉物の摂取を控える、
  といった対策をとった。

  生産者にとっては非常に気の毒ではあるが、
  これから生まれてくる子供や小さい子供に対して、
  この場合は政府が最大限に保証して、汚染が収まるまで注意するべきである。

  1987年、ヨーロッパなどでは食品の放射能の安全許容量が
  ネイチャーという雑誌において書かれていた。
  乳製品(バター・ミルク・チーズ・アイスクリーム)はセシウム1000、
  ヨウ素が500、ストロンチウム500、プルトニウム20ベクレルパーキログラム。
  乳製品以外の食品としてセシウム1250、ヨウ素3000、ストロンチウム3000、プトニウム80。
  飲料水がセシウム800、ヨウ素400、ストロンチウム400、プロトニウム10。
  家畜の飼料がセシウム1500、といった基準が設けてある。

  チェルノブイリの場合にはホットスポットといって、
  雨や雪などで重点的に放射性物質が落ちてくる場合があるので、
  そういった場所の食物は汚染されてしまう。
  今回の日本の場合では茨城がなぜ高濃度に汚染されているのかといった事は、
  このホットスポットによるものである。

  政府の記者会見ではほうれん草を大量に摂取しなければ安心、
  といった事は外部被曝についてであって、内部被曝ではない事を注意して欲しい。


抜粋おわり。

いまいる場所で、いまできうるかぎりこのと、
こどもたちに、してあげたいです。
  


Posted by それいゆ at 00:43Comments(0)放射線被曝関連

2011年05月09日

今後、保障はどうなるんだろう。



これは、たんなるそれいゆのつれづれ日記です。
なんの参考にもならない、ただの日記。
情報などではありませんので、あんまりつっこまないでね。


わたしは、このままいったら県民は、
毎年健康診査を義務づけられるか、
健康診査に放射線による影響の項目も、入るのだろうと考えてました。


それを友人たちと話したら、
その可能性もあるかもしれないけど、
年間20㍉シーベルトを出して、それ以下は安全と言っているから、
あえて、そういうことはしないかも、という意見が出ました。

でも、こういった低線量被曝をつづけた例が、世界中でないのだから、
そのモニタリングのためにも、全員でないにしろ、やるかもしれない、
という意見もありました。


モニタリング・・・
これを、福島県の大人もこどもも、みな実験台になる、
という言い方をする人もいましたが、
現にわたしたちも、チェルノブイリの方たちのデータを、
頼りにしている部分もあるのだから、それは、
こういった立場になってしまった以上、
いたしかたない部分でもあると、思っています。


子どもたちも含め、年間の許容量を20㍉シーベルトに定めたこと、
わたしは、本当に納得できません。

その撤回をもとめた方たちの要請、官僚や政治家とのやりとりを、
動画で見ましたが、
これまで、散々テレビやニュースや、歴史の教科書で、
見てきたようなものと、おなじでした。


これを見ていて、
もし、数年後、病気を発症してしまったとしたら、
本当に保障がなされるのだろうか、とても疑心暗鬼になりました。



わたしは、福島第一からの放射線による影響と考えられる、
疾患に罹ってしまった場合、
保障はされるはず、って思っていました。

20㍉シーベルトを撤回して、避難させる手間や賠償などを考えても、
きっと発症した人への損害賠償の方が、
かかるものが小さいという判断があるんじゃないかって。
だからこそ、20㍉シーベルトという値が、どれだけ非難されても、
撤回しようとしないのかと・・・


だけど、20㍉シーベルトという基準より下回る地域の人や子どもたちは、
福島第一の影響によると証明できない、とかなんとか言っちゃって、
言い逃れして、責任逃れすることだって、考えられてしまう。

すご~くうがった見方をしてるな、自分、って思うけど、
「フクシマ」も、水俣病や肝炎訴訟などと、
おなじことになってしまう可能性も、否定できない、
いまの官僚や東電や政治家の方々の応対をみてると、
感じてしまうのです。


署名したり、提言したりしているけれど、
20㍉シーベルトという基準が、撤回されるのは、本当に難しいとが思う。

一度決まったことは、おかしいと思うことでも変えないのが、
官僚の体質、っていうはなしは、よく耳にすること。

確かに、菅政権は、浜岡原発の廃炉を求めたけど。
これは、全国の人がものすごい数の署名をしたっていうことも、
大きかったのかな。
やっぱり、強い民意があれば、変えられるのかもしれないけれど。。。


20㍉シーベルトを下げたら、計画的避難区域は増えるし、
学校等への対策も、ますます増えてしまうから、
国としても、これ以上下げたくないって思いも、あるのかもしれない。

内閣参与の小佐古教授が辞任したとき、
県民が混乱するといった佐藤知事は、本当の本心はどうなんだろう。
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20110507ddlk07040244000c.html


わたしは、お金や合理的・効率などよりも、いのちの方を、重視してほしいです。



福島大学の教職員の有志によるHPがあります。
http://fukugenken.e-contents.biz/
そのなかに、福島出身で宮城に在住、現在子どもを関西に避難させている、
東大研究員の方のメッセージがありました。


そこに、

「文科省が学校活動に関する放射線量の基準を示しましたが、
みなさんがどこかで気づかれているとおり、
これは子どもの健康を守るための数字ではなく、
避難させないための数字です。

避難にともなう費用や賠償を避けるという、国の都合を優先させました。」

と書かれていました。
http://fukugenken.e-contents.biz/information01

まさに、そうなんですよね。きっと。


小佐古教授の辞任による影響、そして、
将来、福島県の子どもががんになったとしても、
生活習慣など他の要因との見分けはつかず、
今回の放射性物質が原因かどうかは医学的に分からない。

と書かれている記事です。
http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20110504ddm004070189000c.html


わたしは、安全かそうでないか、根拠のはっきりしない状況で、
国の勝手な都合に、ふりまわされるのは、まっぴらです。

県外避難することが、意思表示のひとつになってくれることを願ってます。



  


Posted by それいゆ at 23:50Comments(0)震災関連

2011年05月09日

我が家のこと その②



放射性物質と放射線、そして原発に関して、
本当にたくさんの意見・考えがあふれていて、
正直、何が正しく、信じていいのか、わかりません。

子どもがいる我が家にとって、これからもこの土地で、
子どもたちを健やかに育てていけるのか、
それだけが、本当にいちばんたいせつで、気がかりなことです。

原発反対派の人の中でも、
いまの線量だったら、子どもたちも大丈夫、という人もいれば、
いやいや危ない、という人もいます。
東京も危ない、といって転居している方もいるとか。

そして、原発推進派の中でも、
大丈夫という人もいれば、大丈夫じゃない、という人もいる。


付け焼刃と言えども、自分なりに放射性物質と放射能を理解したうえで、
感覚と、これまでのつたない知識とのなか、
一時的になるか、長期的になるかわからないけど、引越しすることを決めました。


うちの息子たちは、少し小さめで、100cmと70cmの幼児です。
地面に近い、ということは、大人より、高い線量にふれることになります。

1歳の次男は、いまはなんでも口にいれる時期です。
石ころやお花、汚染されたものを口にしてしまう可能性は、多いです。
4歳の長男は、お花を摘んだり、松ぼっくりやどんぐりひろいが大好きです。
いまは、お庭にもほとんど出れず、
保育園では、ほんの短い時間ですが庭遊びの時間、そういう遊びができません。

これがいつまで続くのか。
原発が収束されても、積もったものはそこにあり続ける。
放射性物質がある限り、安心できない自分がいます。


震災の少し前、産婦人科の先生と高校の教師との話を聞きました。
いまの30代以下のひとのからだに、変化がみられるというのです。

十代なのに、下腹部が出ている子が増えたこと、
椅子に座っている間、膝を突き合わせてすわり続けれない子が増えたこと、
難産が増えたこと。

これが、ファミコンが普及し始めた時期と重なる、
外遊びをしなくなったことが、関係しているのではないか、
という意見でした。

わたしが病院に勤めていたころ、
整形外科の先生も、おなじようなことを言ってました。


体を思いきり動かすことは、からだを育むうえで、
本当にだいじなこと。
集中力を養う上でも、だいじなこと。

もちろん、運動は室内でもできます。

いまだけなら、それでもいいのですが、
外で遊び、太陽にあたることで、
人間は、ビタミンDを生成します。
日光にあたることは、そういう重要性もあります。

確かに、ビタミンDだけだったら、ビタミン剤をのめば、補えるのかもしれません。

けれど、自分の子ども時代を振り返ると、
外で、遊ぶことで、冒険心や探究心を育み、
学ぶこと、調べること、そんな楽しさも、知って行った記憶があります。

だからこそ、自然のいっぱいあるところで子育てしたいと、
福島県にやってきて、うれしかったのですが、
いまのままだとしたら、
つねに、放射線による晩発障害などを心配しながら、
子どもを育てていくのは、精神的に、わたしには無理だと思ったのです。


放射線が細胞に影響をおよぼし、それを修復するのが免疫力なら、
免疫力を高める生活を、整えることが、
いま、母である自分にできること、とも考えています。

我が家は、もともと和食が基本。
ごはんとおみそしると、お野菜・お豆・海藻・お魚、そしてお肉、
どちらかというと、「茶色い」食事内容です。

長男を妊娠する前からも、気をつけていましたが、
妊娠してからは、なおさら、日本人としての体に合った食事を、
こころがけるように、してきました。
もちろん、かたよりすぎず、でしたが。

そういった積み重ねがあるので、
子どもたちの免疫力を、信じてもいい、という感覚が、
自分のなかに、あります。


だから、あせらず、引越し先を探したり、できています。
(夫は、内心ではハラハラしているかもしれませんが)

これは、あくまで、わたし自身の考えであって、
これが正しい、とか、強要するつもりはありません。

わたしの感覚で、自分のこころの声にしたがって、
そして、夫婦で話し合って、決めたことが、引越しする、ということでした。


がんばって、復興しようとしている福島をはなれることが、
本当に、後ろ髪ひかれるのですが、
そのためにも、夫を残して(笑)、片足をはんぶん残した感じで、
一時避難いたします。

わたしが、福島で得た友人のなかでも、引っ越した人もいますし、
残ることを決めている人も、多くいます。
迷っている人も、います。

たぶん、すべては結果論になるのだと思うのです。
だから、なにが正しくて正しくないか、わかりません。

だからこそ、わたしはわたしとして、
自分の感覚にしたがおうと決めました。
それができる環境に恵まれていることが、本当に幸いでした。
  


Posted by それいゆ at 02:02Comments(0)震災関連

2011年05月09日

我が家のこと その①



夫が、情報記事を多く流していたこともあり、
365では、ほとんど日記を書かずにおりました。
夫のブログにおいて、不愉快な思いをされたりした方がいらっしゃったら、
本当にごめんなさい。


「あまりあおるような内容は、やめた方がいいんじゃない?」
など、言ったこともありましたが、
子どもたちに、なにも起きなければそれでいいと思ってる。
もし何年かして、なんの被害もでなかったら、
非難や批判を、喜んでうけいれる、と言ってる夫です。
わたしも妻として、非難や批判があったら、
甘んじて受け入れるつもりでおりますので、
お騒がせしている部分があるとしたら、どうぞお許しくださいませ。


我が家は、子どもたちが4歳1歳と小さいため、
県外への引越しを検討しています。
単身赴任、というかたちになるかと思います。

引越しに際しまして、いろいろ探したり問い合せしたりもしまして、
何かの参考になれば、と思い、日記を書かきます。


不要な方は、スルーしてくださいね。
わたくしそれいゆの、頭のなかの整理もかね、
これまでの経緯もふまえ書くので、長くなるかと思います。



わたしと子どもたちは、3月12日の最初の水素爆発のあと、
東京の実家に避難しました。

どの程度の爆発かは、その時点ではわからなかったけど、
多少なりとも被曝の可能性が考えられたので、
原発が落ち着くまで、また、最悪のことも可能性として考えると、
今後のことも、考えるためにも、避難しました。


あいかわらず、原発の収束のめどはたっていませんでしたが、
県内の線量がある程度下がっていたため、
3月30日に、須賀川の自宅へ子どもも一緒に戻ってきました。
この時点で、夫婦の間では、引越しする方向に、気持ちは向いていました。


当初、栃木県の那須近辺はどうか、と探しましたが、
那須も意外と数値は高めであり、今後の累積も考えられるので、
やめました。

札幌や、広島、岡山など、友人たちが声をかけてくれましたが、
なるべく、福島から遠くない範囲がよかったので、
お断りさせてもらいました。


それから、実家の東京にひとまず戻ることも考えましたが、
震災後避難したとき、近所に買い物に出かけたら、
スーパーやドラッグストアなどが、からっぽになってました。

お肉も牛乳もお米もペーパー類もなくなってて。
なんで、東京で?って、それがすごいショックで。

なにかあったとき、都会は怖い、って思いました。
それにいまは、意外と線量が高いので、やめました。


自然エネルギーによる電力自給率160%の、岩手県葛巻町なんて、
原発の福島からの移住も、すてき~と考えました。
葛巻町は、町への移住を推進しており、
定住者への15万円(子どもがいれば、一人につき+5万円)の支援が
受けられます。


ただ地理的にも、夫が通いやすい新潟県がいいのでは、
と今は新潟県が、候補地のひとつになっています。


また、越後湯沢の湯沢町では、
避難者の避難先を旅館やホテルでしてくれており、
我が家では、もしも原発の爆発や、
空間線量の上昇時などは、
一時的な避難先をこちらに決めています。
http://www.town.yuzawa.niigata.jp/pcp_portal/PortalServlet;jsessionid=CC7AE48FC0A9F499CCD1B2BB24B76526?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000000


もうひとつ、候補にあがっているのが、
長野県松本市です。

夫がツイッターで、福島県民の放射能被曝からの避難を
受け入れを始めたという情報を得たため、調べてみました。


松本市では、15歳以下の子供がいる家庭には、公営住宅や職員住宅を
1年間無料で、最長2年の間提供してくれるとのことです。


福島に家もあり、そのうえ住宅ローンなどがある方は、なかなか
金銭的にも避難しにくい部分もあるかと思いますが、
1年間でも無償で提供してくれるのであれば、
とてもありがたいと思います。
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/touhoku/hinan/ukeire/index.html


なぜ松本市がこのような体制があるのかと思ったら、
市長さんが、もともとチェルノブイリ事故で被害にあった子どもたちへの
医療支援活動をされていたドクターだったということです。
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/aramasi/sityo/puro/index.html



いま、県外での福島県民への差別が、問題になってたりします。
公園で遊んでいた子が、放射能がうつる、と言われたり、
新潟の長岡では、福島から転校してきた子が蹴られ、
入院したというニュースもありました。


もし、避難するのであれば、やさしいところがいい、
放射能に対して理解があるところがいい、
これはわたしの本音です。

先日の統一地方選挙での、原発推進派が多く選ばれたことも、
そういう人を選ぶ有権者の多い土地には、行きたくない、
その思いを強くしました。


自分の住む福島県が、「フクシマ」とカタカナで書かれていることがあって、
それがとてもショックでした。
昔から、大好きで何度も旅行に来ていた福島県。
その町に、お嫁にこれて、すごく幸せだったのに。


そんなわたしが、夫とともに引越しをすることを決めた理由を、
また次の日記で、書きたいと思います。


  


Posted by それいゆ at 01:43Comments(1)震災関連

2011年05月08日

問い合せをしてみました。

8日の今日、福島第一からドライベントが行われる、
という情報が出回りました。


東電は3月中旬、ドライベントとをしたことを事後報告して、
かなりの批判をうけていました。

この放出と、2回の水素爆発で、
かなりの放射性物質が放出され、空気や土壌が汚染され、
賠償問題などがひどくなりました。

だからこそ、もしもまたドライベントするのであれば、
事前に報告しないと、東電はまたおのずからの首を、
しめることになるのではないか、と思ってました。
だから、そんなことしない・できないんじゃないか、と。


ですので、昨日7日の夜、直接東電のカスタマーセンターに電話をし、
真偽のほどを聞いてました。


東京電力のお客様相談室の社員の方(名前はフルネームでうかがってます)によると、
そのようなフィルターを通さないでの大量放出の予定はないとのこと、でした。


くわえて、ドライベントを行う必要がある際は、
なるべく事前報告をすることになっている、というので、
県民として、

  「なるべく、ではなく必ず事前報告をすることを決めてほしい」

という旨を、伝えました。

上に伝える、というので、上とはどういう部署なのか、
きいてみたけど、結局、それはうやむやでした。



明けて深夜、JNNの福島第一の定点観測映像から、
黒煙らしきものが出ていることが、ネット上で問題になり、
もしかしたら、真夜中に、風向などをみて無断にドライベントしているのか、
話題になったようでした。

もし、それが本当であれば、わたしが住む近辺も
線量があがるおそれがあるので、
ニュースやネットで、県内各所の線量を確認しながら、すごしていました。

その後、再度東電に電話をかけたら、混んでいたので、
原子力・安全保安院に、問い合わせてみました。


そこでは、黒煙や水素爆発がおきた、などの情報ははいっていない、
ということでした。

県民として、そのような情報が流れているので、
できれば、保安院としても、真偽を確認し、必要であれば、
結果を公表してほしい旨を伝えました。

保安院では、担当した方の名前は、個人名は出せない、
ということで、聞くことはできませんでした。



その後、東電に電話をして、ドライベントに真偽、水素爆発の真偽を聞いてみました。

やはり、そういった事実は確認されておらず、
1号機に関して、線量が上昇することのない濃度を確認したうえで、
このあと20時から、建屋の扉をひらくとのことでした。


東電のHPによると、
5月5日から、1号機のフィルターをとおした換気をおこない、
建屋内の線量を下げ、
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11050808-j.html

8日20時より、1号機建屋の扉の開放をはじめたということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20110508/index.html



今日は、本当にそのドライベントや水素爆発に対しての問い合わせが多いとのこと。

わたしとしては、HP上のプレスリリースだけでなく、
随時、そういった問い合せなどへの答えや、
情報を、ブログ等のかたちで流してくれたらいいのにな、と思います。


こういった問い合せをすることは、
意思表示、という観点からも、いま自分として
できることのひとつなのではないかな、って思いました。

参考までに、問い合わせ先を書いておきます。


東京電力福島原子力補償相談室)
0120-926-404
※ わたしは、最初どこにかけたらいいのかわからず、
  こちらにかけてしまいました。
  そこで教えられたのが、

東電カスタマーセンター
03-6373-1111
フリーダイヤルでないところが、ちょっと気になるところですが、
そのぶん、つながりやすいように感じます。

原子力安全保安院
http://kinkyu.nisa.go.jp/contactus.html
03-3501-1511


どちらとも、土日夜でしたがつながりました。
このような事態ですから、日曜祭日もなく働いているようです。



それとついでに提案も。

原発で、こんなに被害がでてるのに、
それでも雇用のために、原発が必要だと聞きます。

だったら、雇用は作ればいいんじゃない、って
簡単に思ってしまうのだけど、
そう言いぱなしも、なんですので、
県の方に提案メールしてしまいました。
http://www.pref.fukushima.jp/mail/fteian_l.html


いま、県内で、PTAが動いている学校では、
親たちが子どもたちをまもるために、
校舎や校門近辺、校庭、通学路などの、
除染作業をしていると聞きます。

必要なのは、街全体の除染なのだから、
その作業を雇用につなげればいいのにな、って思ったのです。

もちろん、きちんと防御して、
汚染された水などが降りかからないように、気をつけて。

長期間の雇用にはならないだろうけど、
原発が収束しない限り、出続けてしまうので、
その間は、除染作業は繰り返す必要もあるかもしれないし。


ただの思い付きだけど。


わたしはいまのところ、時間的にも無理だし、
集会などには参加していないけど、
自分の限られた時間のなかで、
すこしでも、気持ちがすっきりできるように、
自分が、ほんの少しでも納得できるように、やっていってます。


  


Posted by それいゆ at 23:16Comments(0)震災関連