2008年12月18日

『七瀬ふたたび』からいろいろ

今シーズン、NHKでドラマ化されていた、『七瀬ふたたび

原作は、『時をかける少女』などの筒井康隆の小説で、
七瀬シリーズとして、『家族八景』『七瀬ふたたび』『エディプスの恋人』の
3作品があります。

         


主人公の火田七瀬には、
人の心が読める「テレパス」という能力があります。


はじめてこの3部作を読んだのは、もう10年以上前で、
当時は、七瀬を含めた女性の”母性”という部分に、
強い印象をうけました。

今回ドラマでは

   人は、かつての時代誰しもがこのような能力をもっていた。
   けれどその能力に頼らなくても、人を思いやり、
   わかりあい生きていくことができたから、
   その能力を封印した。
   いまになって、またこの能力が目覚め始めたのは、
   その能力がふたたび必要な時になったから。

という感じでしめくくられていました。


これを観て、ノーベル文学賞作家、大江健三郎
『燃え上がる緑の木』を思い出しました。

       

そこに出てくる「ギー兄さん」は、癒しの業をもつ人。
村の救い主として、神の担い手として、
人々に頼りにされながらも、糾弾や非難にあい、追い詰められていく。
そんな展開で物語りはすすんでいきます。


七瀬もギー兄さんも、いわゆる、ふつうとはちょっと違う能力をもっているひとたち。

それはときに、「あたらしい人たち」と表現されることもあります。


大江健三郎の著書に、『新しい人のほうへ』という、
中高生向けに書かれたエッセイがあります。

      

『「ウソをつかない力」をきたえて「意地悪のエネルギー」と戦う』
というような内容が書かれています。


こういう「あたらしい人たち」
暴力やいじわるや攻撃といった、ネガティブなものではなく、
思いやり・感じあい・いたわり・癒し、
そういったポジティブな能力を発揮するものなのかもれいない、
なんとなく、そんな連想をしたのでした。


つれづれなるままに。。。





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