2008年11月05日

布ナプキンのすすめ ⑧

<布ナプキンのすすめ ⑧ お手入れの仕方>


問い合わせのなかでも、ダントツで質問の多かった、
使用後の布ナプキンの”お手入れの仕方”。

布ナプキンを使うことをためらう理由のトップも、
このお洗濯の”手間”でした。


  【 普段のお手入れ 】

  ① 使用後は、数時間~一晩ほど水につけ置きしてから、
     流水またはせっけんで洗います。
    
    ※ 湯につけると血液が凝固してしまい、落としにくくなります

    ※ つけ置きには、蓋付きのバケツの使用をおすすめします

    ※ 重曹やセスキ炭酸ソーダなどを適量溶かした水に
       つけ置きをしておくと、汚れ落ちがよくなります。
      (水が弱アルカリ性になり、
             体液などの酸性の汚れを分解してくれます。)


  ② 水洗いのあと、気になる方はネットに入れて、
     他のお洗濯物と一緒に、洗濯機で洗ってください。

  ③ 洗濯後は、天日によくあてて干してください。
    乾燥機を使用すると、縮む可能性があります。


  【 外出時のお手入れ 】

  ◆ 使用済みの布ナプキンは、ビニール袋などに入れて
     持ち帰ります。
     ジップロックは、適度な厚みもあり、密閉できるので便利です。

  ◆ 重曹やセスキ炭酸ソーダを水で溶かしたものを、
     スプレー容器に入れて持ち運び、取替え時にスプレーすると、
     汚れ落ちがよくなります。


  Atelier SOLEILでは、この“洗う手間”を軽くし、
  布ナプキンのハードルを少しでも低くするため、
  セスキ炭酸ソーダの使用をすすめています。

  このセスキ炭酸ソーダは、重曹と炭酸塩の中間物質で、
  重曹よりもアルカリ度が高いものです。
  また、重曹より粒子がこまかく、水に溶けやすい、
  という特徴があります。

  もちろん、重曹同様に無機質ですので、
  環境にも肌にも負荷が低く安心してお使いいただけます。


    <ご使用のめやす>
        つけおきには、水1ℓ:セスキ小さじ1強
        スプレーには、水500cc:セスキ小さじ1

   ◎ セスキ炭酸ソーダは、それいゆでも取り扱いしています


洗って、なんども使える布ナプキンは、
不衛生で不潔ではないか、と思う方も多いかもしれません。

以前の「布ナプキンのすすめ」でも書いたように、
生理は不潔、不浄、という感覚が、
歴史的に続いてきた、ということも大きいと思います。

けれど、これまで書いてきたように、
基本的には、月経血は汚いものではありません。
毎回きちんとお手入れを行い、
お日様にあてて、しっかり干せば、殺菌も十分だと考えられます。


医療の現場では、『スタンダードプリコーション』
という概念があります。

入院患者に対する基本的な感染予防策として、
  「すべての人の血液・体液は、
   感染性のあるものとして扱うべきである」
という考え方です。

血液や分泌物から、感染する可能性が多いからです。


このことをふまえ、また、気持ちの面から考えても、
布ナプキンの使用は、本人のみが使うことを、おすすめします。










  


Posted by それいゆ at 10:59Comments(10)布ナプキン& eco雑貨